独り暮らしでも一般家庭でもキッチンに最低1つは必要なのが片手鍋。この片手鍋、長らく使っていくと取っ手が回るようになってしまう構造のものが大半です。
そんな時はドライバー1本あれば簡単に直せますよ!
取っ手が回る原因
大半の片手鍋の取っ手は、ネジ一本で鍋に止まっています。
止めている場所のほとんどは、取っ手を裏側からみた場所です。
この鍋もかれこれ25年ほど使用していますので、ネジが錆びてしまっています。
このビスの緩みで取っ手が回る
取っ手と鍋部は、このたった一本のネジで止まっているだけです。これの緩みにより取っ手が回るようになります。
ですから、修理はこれを締めればOKです。
では内部の構造を見てみましょう。
取っ手はビスで引きつけられるように鍋に止まっています。
画像のようにすべてバラすと組む時に結構面倒ですから、ゆるんだ取っ手を締めるだけならここまでバラさなくても大丈夫です。
締め付けられるビスの受け側、ナットホルダー部は鍋に溶接で止まっています。
この部分が外れてしまったらほぼ終了ですね。再溶接で修理も出来ますが、コストを考えると買ったほうが安いと思います。
ビス締め付けのコツ
ほとんどの方の取っ手の緩んだ片手鍋のビスは錆びていると思います。
ビスは錆びるとかなり回しにくくなります。下手するとビスが折れるので注意して作業しましょう。
回らない場合
あまり力をかけすぎるとビスが折れる、ビス頭がナメる可能性がありますので、どうしても回らない場合は以下を試してみてください。
一度緩める
引いてダメなら押してみるの方法です。締める方向にどうしても回らないなら、一度緩める方向(反時計回り)に回してみましょう。そこで回りだすと、錆びたネジが「クキッ!」とか「キー!」とか嫌な音がします。
一度動いたら、締めたり緩めたりを繰り返してネジ山のサビを取っていくと、だんだん簡単に回る範囲が大きくなってきて、締め付けることが出来るようになります。
防錆潤滑剤を使う
キッチンで使う(口に入れるものを作る)ものですから、あまりこの方法はやりたくありませんが、防錆潤滑剤を使うのも1つの手です。
格安でおすすめなのが有名な556ですね。検索でこのブログにたどり着いた方なら既に持っているかも知れませんね。
これより強烈なのがラスペネです。
錆びたネジやボルトを外す際、過去の経験上これが一番効果がありました。
556でもラスペネでも、とにかく「しばらく放置」が原則です。シュッとスプレーしてすぐに効果があるようなものではありません。浸透性ですから、浸透するまでちょっと待ってやる必要があることに注意して下さい。
ラスペネ使うと、かなり強固に締まったボルト、錆びたボルトでも一晩置けば大概のものは回りますよ。
もし浸透性潤滑剤を使ったら、料理の前にしっかりと洗い流してから使いましょう。口に入れると何が起こるか予想できません。
ビスが折れたら
もしビスが折れてしまったら、折れた先とビスの頭の部分を紛失しないように気をつけて、それを持ってホームセンターへ行くと同じようなビスが売っていますので、それを購入しましょう。
その場で修理が難しいタイプの片手鍋
同じ片手鍋でも、この雪平鍋のようなタイプだと同じように修理は出来ません。
取っ手が鍋の筒に刺さっている状態で止まっています。
では抜けないように、回らないようにはどうやっているのでしょう?
構造は単純ですね。このネジ一本で止まっているだけです。
グラグラしたりしないのは、取っ手のサイズが鍋側の穴と一致している(微妙に大きい)ために動かないという訳です。
取っ手を差し込む部分は、先の片手鍋と同じように溶接で止められています。こちらの場合は上部4箇所、下部が2箇所ですね。
かなりしっかりと取り付けられています。
時間の経過で取っ手が腐っていく
この構造の宿命といいますか、取っ手と穴の隙間から水が入り、長い年月が経過すると木が腐ってくることがあります。
その場合は、取っ手を取り外して新たな取っ手に付け替えます。
こういうしっかりした作りのものだと、修繕部品は探せば必ず見つかりますよ。道具屋筋などに行けば簡単にみつかると思いますし、Amazonでもかなりの種類の取り扱いがあります。
おわりに
愛着の湧いたキッチンツール、簡単に捨てるのはもったいないですし、買い替えた直後は使いにくいなぁなんて思ったりしますので、できれば修理して使い続けていきたいもんですね。
画像の雪平鍋、かなり良いですよ。片手鍋をお探しの方にはかなりおすすめです!
専用の取替取っ手も売っていますので安心です。