スケールを買うなら必ずJIS規格のものを選びましょう

工具

今や100均でも変えるようになったスケール、コンベックスですが、DIYのみならず家庭に一つ置いておくなら、正直これだけはちゃんとした物を用意すべきです。

JIS規格の重要さ

日本独自の規格JIS規格ですが、この基準をクリアするにはそれなりの精度や安全性を持った商品でないと難しいです。

自動車に使うメガネやスパナ等は、JIS規格のものだと外車の整備では使い物にならなかったりするのですが(分厚い、大きいなど)、何かの測定に使う道具は絶対と言えるほどJISマークの入っているものにすべきです。

ほんとに寸法が違う

私も昔は安物のスケールを使っていたのですが、長い物を測ったりすると著しく大きな差が出てきます。同じスケールであってもその精度は雲泥の差があります。

一度、試してみようって話になり、JISマーク入りとそれ以外とで計測してみた事があります。

これが驚くほど違います。物によるとは思うのですが、その際は大体1.5mくらいを超えたあたりで目で見てはっきりわかるほど誤差があります。これが2m、3mと長くなればなるほど誤差が大きくなり、4mだと1mm近い誤差が出ていました。

家の中の寸法を測ったり、窓の幅や高さを測ったりする際に「一般的にプロが使っている道具」で同じように測らなければ、こちらの測った寸法で相手が物を製作した際に、現物に誤差が生じる可能性があります。

カーテンなどのレベルであれば多少は目を瞑れるのではないかと思いますが、サッシや柱などの寸法でこの誤差が出ると大問題です。

私は19mm幅を使用

ホームセンターに行くと、コンベックスの売り場には無数の商品が並んでおり、正直どれを買えばいいのか迷わせようとしてるのではないかと思うほどの商品数です。

この中から「長く出しても曲がりにくい」「裏面にメモリ付き」「字がでかい」を基準に選んだのがこの商品でした。

もう一つ細いのにしようか迷ったのですが、まぁ差金もあるし1mの定規も買う予定にしていたので、これは2m以上を測る時に安定してる物を基準にすべきと思ってこれにしました。

目盛りもなかなか大きくて見やすいです。裏面はこんな感じです。

字の向きが変わって、天井から測定するなんて時には非常に便利です。まぁ横向きの文字でも脳内変換するんで問題はないのですが、見やすいに越したことはないですから。

ロック機構にひと工夫あり!

コンベックスですから、当然メジャーを出したままの状態で固定(ロック)出来るのですが、私が気に入ったのはこの機能でした。

底の部分にこのようにボタンが付いています。これは何かと言うと「戻りスピードを緩めるボタン」です。

売り場で使ってみて「なるほど!」と思いました。

皆さん経験がある?かと思いますが、長く出してるメジャーを戻そうとロックを解除。そしたらスーーーーっとメジャーが戻ってきて、その勢いで手に「バチン!」と当たる。

これが意外と痛いんですよね。先のL字の部分が直撃したら結構な色の打撲痕が残ります。

ですがこのボタンを押すと戻りがゆっくりになります。またしっかり押さえる(そう強くない力)とそこで止めることも出来ますから、慣れるともうこのボタンのないコンベックスは使えなくなります。

裏面にはベルト掛け

家で作業している時には、見える範囲にしか物を置かないので、ベルトに掛ける機能はほぼ使わないですが、大工さんなどは広い現場を動き回るでしょうから「使わないときはいつもここ」って感じで定位置を決めておいたりするんだろうなと思います。

床に置いて計測できる

最初は「なんだこの数字?」と思ったのですが、すぐにひらめきました。

本体の「背中から前までの長さ」なんですね。

下左部に「76mm」と書いているのが見えると思います。

要はメジャーの出口から後ろまでの長さです。

部屋の隅から隅を計測する際、コンベックスは曲がるので測れるのですが、角の部分は曲がった状態で計測するので「勘」で目盛りを読む必要があります。

ですがこの本体のサイズが分かっていると「本体背中が壁に当たってて、メジャーの先も壁に当たっている状態」にこの数字を足せば正確な長さが測定出来るという訳ですね。

よく考えて作られているなと感心しました。

さいごに

JIS規格、ほんと重要です。特に計測機器、測定機器の購入の際は一つの目安となります。電圧計なんかもそうですが、その数字が嘘ならもうどうしようもありませんから。

同じものが良いとは限りませんが、私はこのコンベックスはかなり気に入っています。黄色の土台に黒の目盛り、明るいところでも反射が抑えられて目盛りがとても読みやすいのでオススメです。