IKEAのKALLAXは非常に使い勝手のよい棚ですが、壁面収納として使うのであればすべてオープンでも良いのですが、持ち物何もかもがディスプレイ的に置いておける訳もなく、やっぱり隠したいものはちゃんと隠して収納したい訳です。
KALLAX用純正引き出し
そのあたりはメーカーもちゃんと考えてて、IKEAから専用のものが発売されています。
ただ、それなりに安くて良いのですが、どうしても強度的な面で弱い、引き出しの縦の深さが浅い、デザインや使い勝手が思ったものとはかけ離れてるなど私にとっては魅力的ではありませんでした。
で、それなら作るか!となって製作を始めた訳です。
材料は9mmコンパネと塗料と取手のみ
見たままですけど、材料はたったこれだけです。電源タップとUSB充電器等は必要ですけど、引き出しだけなら上記材料で製作可能です。
このように中央部に切り欠きを作って、中から配線を出せるようにしました。右側の空きスペースがUSB充電器です。
引き出しは大量に製作した
これは別記事にしますが、TV台より下の部分はすべて引き出しにしたほうが使い勝手が良いんじゃないかと思って、大量の引き出しを製作しました。
KALLAX自体の寸法が正方形で単純ですから、ホームセンターのカットサービスを使えば道具を揃えなくても大丈夫なので、図面さえしっかり書ければ(ホームセンターのカット精度にも依りますが)誰でも出来るレベルのDIYです。
図面は「もでりん」を使えば楽勝
これもまた記事にしますが、図面作成ソフトの「もでりん」を使えばカットサービスを利用する際も非常に便利ですし、「木取り図」を視覚的に操作できるので、材料を無駄なく使うことが出来ます。
要はこの記事は、その中のひとつを電源ボックス引き出しに改造したという記事です。引き出し自体の製作は、上記もでりんの記事も含めて別途記事にします。
引き出し内に電源タップを設置する
さほど難しくない作業なのですが、結局どこまで引き出しを引き出すのか、それによって後ろ側の配線の余裕のとり方が変わるのがちょっと難儀でした。
まぁ、ここはあくまで「電源取り出し専用引き出し」と割り切って物をあまり入れない、使っていない電源ケーブルやアダプターの保管庫として使うことにしました。
電源タップのコンセント部が大きいので、どうやって後ろに抜こうかと悩んだのですが、このタップの電源の配線が引き出し内でゴチャゴチャしてしまうと、後から適当に放り込んで収納しておこうと思っている使ってない配線とぐちゃぐちゃになって面倒なことになるだろうと思ったので、タップの電源ケーブルは出来るだけ動かないようにぴったりと設置、穴を開けてそこから外へ逃し、後は端材でその穴を埋めることにしました。
これだと少々物が入っても引っかかったりはしないでしょうし、またこの穴から後ろへ出した配線、引き出しが引き出された際に起こる動きもこうやって固定している方が、制御、予想しやすいので楽ですね。
手前側が引き出しの取手の裏です。奥に設置しても良かったのですが、出来るだけ引き出しを引き出さずにコンセントの抜き差しが出来る、スイッチを操作できる方が便利だと考えて手前側の設置としました。
どうせなら、来客時にスマホ充電させてなんて声もよく聞くので、すぐに接続できるようにUSB充電器を備え付けると便利かと思い、引き出しの前板に穴を開けて、そこにUSB充電器を取り付けました。
線を挿すと後ろ向きに力が加わりますので、後ろはしっかりと固定した感じです。一番面倒だったのは穴あけ作業くらいで、これは寸法取りをしっかりしていれば簡単な加工ですね。
家で自分で使うものですから、細かい処理がめちゃくちゃ甘いですけど、これはもう「どうせ自分で使うものだから」と割り切って詰めなかった感じです。
塗料はオールマイティーNEOがおすすめ
数十種類の塗料を試した訳ではありませんが、これまで使った中で屋内使用のものを塗装するにはこのオールマイティーNEOが使いやすくおすすめです。
水性ですし、何より臭いがほとんど無いので家の中で作業しても(換気は必要ですが)全然臭わない。今は水性塗料の材質も良くなっているようで、塗膜も非常にしっかりしています。
しっかり乾燥させてからペーパー掛け、塗装を丁寧に繰り返すとかなり綺麗な塗装面にすることが可能ですよ。
白以外のKALLAXだと塗料選びが難しそう
黒のKALLAXだとそうでもないのかも知れませんが、黒も明るい場所で見ると色の差が結構わかりやすいです。その点白を選ぶと、ある程度ですが合わせやすいといいますか他と馴染みやすいと思います。特に部屋の明かりがLEDの場合は紛れやすいのではないかと思います。
おわりに
この引き出しを製作したおかげで、KALLAXが本当に使いやすい壁面収納に変化しました。KALLAXの購入を検討されている方、仕切りとして使うのであれば両方から引き出せるような引き出しにしたりすること(きれいに仕上げるには難しそうですが)も可能だと思いますし、私のように壁を背に設置するのであれば片側からの引き出しで良いので簡単です。
当然手間はそれなりに掛かりますが、やってみる価値はありますよ!