何か特別なことをしているかと言えば、何もないのですが引き出しの中からまとめて物を取り出すのには「おかもち」があれば便利なんじゃないかと思って端材で作ってみました。
どうせなら普段の工作ではやらない手法で作った方が良いかと思って、コンセプトは「釘やネジ無し」でやってみようかと。
加工は全て手作業
基本的に手のこ、鑿、木工用ボンドの3点のみで作成してみようかと。
この取手の部分はちなみに檜です。
正面図は以下のような感じです。
左右の取手の支えの部分をどうしようか悩んだのですが、一枚からT字のように切り出すより、とにかくコストほぼゼロで端材から作るのも面白いかと思ったので、接着で済ませました。
この取手が刺さる部分は鑿で出来るだけ正確に四角の穴を開けて、入らない状態から少しずつ削って穴を広げて大きくしました。
とにかく組み上がったときに取手がスライドすると具合が悪いので、カツカツで調整しなければならず、そこが一番大変だったかも知れません。
若干、角の部分が甘いですね。しかし実際は手で動かそうとしても全く動かない状態です。
そこの部分はただのベニヤ板
底板は余ったベニヤを適当に切って、木工用ボンドで貼り付けた後にツライチでカットしてペーパーを当てただけの簡単な取り付けです。
それでも、液体のものやドライヤーなどそれなりに重い物を入れていますが、不安な感じもなく使えています。
木工用ボンドの接着力
左右の取手が刺さる部分、これも底の箱部分に木工用ボンドで接着しているだけなんです。
実際に、他の材でどれくらいの強度があるのか試してみましたが、接着部は木材そのものの強度より強くなるようで、引き剥がそうとすると木が折れるくらいの強さで接着できます。
ですが、肝心なのは「しっかりと圧着出来ているか」これが肝ですね。木工用ボンドで接着する際、クランプで固定すると説明しているDIYサイトが多いと思いますが正解ですね。
接着部をきちんとクランプで固定する
これをやらなければ頼りない接着になってしまいます。板状のものであれば簡単ですが、箱型のものをクランプするのは道具がないと難しいかも知れません。
便利な道具が色々と販売されていますが、このオカモチに関しては100均の組紐のみでやってみました。
最初はちょっと練習してからボンドを付けた方が良いと思います。四角い物を縛るのは意外と難しく、ちょっと力加減を間違えると簡単にズレてしまいます。
この辺があるとかなり楽になるでしょう。安いですから買ったらよかったとちょっと後悔です。
自作引き出しサイズに合わせたのでぴったり
そもそもこのオカモチの寸法は自作の引き出しに合わせたサイズで作っていますので、収納してみるとバッチリでした。
左右は2mmずつ余裕を持たせて設計しましたので、ギリギリと言えばギリギリですが出し入れがやりにくいなんてことはなく、結構使い勝手が良い感じで非常に快適です。
おわりに
図面も制作風景も残っていないので申し訳ないのですが、まぁこれくらいのサイズでそんなに重い物を入れないことを前提にすると、釘だのビスだのと色々考えなくても木工用ボンドだけでも意外としっかりしたものが作れますよって事をお伝えしたかった感じです。
この引き出しはIKEAの製品を改造するために製作したものです。またIKEA Hackも記事にしたいと思います。