iPhoneを使ったビデオ通話で気になるのは音質ですね。なんとか改善出来ないかとSonyの格安コンデンサー マイクを購入して使ってみましたが全く録音されませんでした。
Lightning以降のiPhoneに付属のこの白いイヤフォンアダプタ、これを使ってボリュームとマイクが付いたリモコン付きイヤフォンを接続した場合は、普通に電話を受けたり出来るので、単純にここにマイクを繋いだら録音出来ると思い込んでいましたがダメでした。
ちょっと悩んで色々と調べたら、ちゃんと理解出来た上で無事に問題解決することが出来ました。
そもそも端子の形が違う
マイク単品、ヘッドフォン単品のジャックの形状をよくみると、3極なんですよね。
上がヘッドフォンのステレオミニで、下がマイクのステレオミニ端子です。このようにどちらも3極です。
ですが、リモコン付きのイヤフォンの端子は4極になっています。
ん?と思って調べてみました。
TRSとTRRSの違い
マイクとイヤフォンのジャックに使われている3極の端子はTRSと呼ばれる端子だそうで、リモコン付きのイヤフォンの4極のジャックはTRRSと呼ばれる端子だそうです。
iPhoneに付属の白くて短いLightningアダプタですが、これはどうやら3極の端子を差し込んでもマイクとしては認識せずにイヤフォンとして認識するような感じでした。
まぁ通常使用ではマイクよりイヤフォンが接続されるのが常でしょうからね。
だからヘッドフォンを繋いだら聞こえるけどマイクは録音できないんだろうなと。
そこで、パソコンに接続するヘッドセットでジャックが一つしかないタイプのものをみると、4極の端子が付いてたのでピンと来ました。
高級なヘッドセットはマイクとヘッドフォンの端子が分かれていて、二つ付いているのが多いそうです。それをパソコンに接続する際にひとつにまとめるアダプタの存在は知っていましたので、それを使えばマイクが使えるようになるんじゃないかと。
Amazonでヘッドセットで検索してみると画像で確認出来ますが、3極2本のもの、4極1本のもの、USB接続のものとあるのがわかります。これで確信が持てました。
アダプターひとつで見事解決
この赤いのがマイク入力、水色?っぽいのがヘッドフォン出力です。この二つの入出力端子は共に3極のはずですから、これは「3極を4極に変換するケーブル」とも取れます。
600円ちょっとだから安いので、もし失敗したとしてもそれはそれだと思ってとりあえず購入してみました。
結果は一発解決の大成功で、無事に録音することが出来ました!マイク、ヘッドフォンと繋いでテストしてみましたがバッチリです。
このマイクはかなり優秀です
このSONYのECM-CS3、ネット上の評判がかなりよかったのですが、この値段でそこまで良いマイクなんてあるのかなと正直疑問に思いながら、半信半疑で購入してみましたが、結果は大正解でした。
通話の相手も「すごくはっきり聞こえる」とのことで、動画を録画して音声をチェックしましたが、マイクありと無しでは物凄い差がありました。
クリップで胸元に取り付けることが出来るので非常に便利です。ただ、一点気になるのが配線の長さが短い。ICレコーダー用ですから仕方がないのですがそこがネックですね。
たった3000円以下でiPhoneの通話、録音音質大幅改善
このマイクと変換ケーブルだけを用意するのであれば、3000円も掛かりませんので、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。
ですがこのマイクはICレコーダーに特化したものでステレオマイクですから、周囲の音をしっかり拾って録音するタイプのマイクなんですね。
動画の撮影が目的だと、ピンポイントで話者の音声を録音して周囲の音を拾わない方が音声は綺麗に録音出来ます。
静かな部屋で録音してテストした結果は良好で、周囲の音はさほど大きな問題ではありませんが、ノイズが多い状況だとはっきりと録音できるかどうかは疑問かと思います。
まぁリモートワークでビデオ通話なんて状況だと、周りがうるさいなんて状況ではないでしょうし、胸元にクリップで取り付けるとかなりはっきりと音声を拾ってくれるので大丈夫だと思います。
配線の長さには要注意
買う前に調べておくべきでしたが、このマイク、前述の通りICレコーダー用に作られているようで、配線が短いんです。といっても1mなんですが、カメラやiPhoneに接続して数メートル離れて撮影するなどの場合は、長さが全然足りません。
て事で3mの延長ケーブルを購入してしまいました。
実売価格は1300円位でした。この3mの延長を使うと合計4mのケーブル長になりますので、思っていた感じの使い方をすることが可能になりました。
これまで買ったものを接続するとこんな感じになります。
たかがマイクを繋ぐだけでかなり大袈裟ですが、これで離れたところから撮影しながら綺麗な音声が録音可能になります。
私の場合はヘッドフォンを持っているので、それを一緒に使えばヘッドセットと同じように使用できます。ここまで掛かった費用が4500円弱なので、もしヘッドフォンが無い状態でこれと同じようにセットを組むと余計なお金が掛かってしまうことになるかも知れませんね。
色々と探していく中で、リモートワークやビデオ通話だったら、これ使うのが一番良いんじゃないの?と思えるヘッドセットを見つけました。
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マイクや音響機器ではかなり有名なメーカーですし、これまで高評価だった製品の最新版で、7000円も掛からない。またかっこ悪いアダプターなんて不要、iPhone純正のとこに接続するだけで普通に使える訳ですし、さらにPCでも使えるのであればこれが一番良いんじゃないかと思いました。
ヘッドセットつけてビデオ通話はかっこ悪いと思われる方は、私と同じようにマイクは別、胸元にクリップで設置してカメラから離れて通話する方が、見た目すっきりしてよいかも知れませんね。
おわりに
コロナの影響で、ウェブカムやマイクなんかの値段がガンガン上がっていますね。なかなか手が出ない値段になってきてる物もありますが、このSONYは値上がりしても大した事ありませんし、音声の明瞭さはかなりのレベルなんでおすすめですよ!