ETC2.0って導入すべき?

サービス開始から結構な時間が経過しましたが、その恩恵が受けれているのかありよくわからないETC2.0ですが、今から購入するならETC2.0を選ぶべきなのか?今ついてるETCからETC2.0に買い替えた方が良いのか?調べてみました。

基本的に何が違うの?

ETCの出現で高速道路の料金所の手間がかなり省けましたし、割引制度も現れては消え、色々な利点があったETCですが、2.0に進化した今のETCはそこまで良いものなのか?

双方向通信を利用したリアルタイム交通情報を受信

これは以前のナビにオプションで付いていたVICSと同じような感じですね。こちらの移動距離にかかった移動時間を提供する事によって収集したデータを分析し、進行方向で起こる渋滞などを回避できるよう事前に情報が提供される仕組みですね。高速道路上の約1700箇所に設置されたITSスポットで情報を共有する仕組みです。

限定的だが高速を途中で降りても料金が変わらない

基本的な条件は「PAやSA間の距離が25km以上離れた区間でその区間内に存在する道の駅に立ち寄る目的であれば追加料金は発生しない(高速を降りた事にならない)。でも、1時間以内に再度高速に戻る必要があります。

この記事を作成した時点で全国23箇所の道の駅が利用可能となっています。

使える・広がるETC[一時退出・再進入]

その他今後の発展

このサービスが開始された時に思っていた一番のメリットは「駐車料金の支払いが可能となる」でした。コインパーキングを利用する際にETC2.0のシステムを利用、自動的に時間計算をしてETCカードから引き落とされるシステムが出来ればどんなに便利かと思っていましたが、まだ実現されてはいません。システムをどこが受けて作るのか、どの駐車場運営会社が参入してくるのかなど利権にまみれた問題が山積するのは目に見えてますので、これが実現するのはかなり先なのではないかと予想しています。

渋滞回避支援は単体での利用は難しい

音声で「この先のとある区間が渋滞している」との情報を得たとしても、土地勘のないエリアだと高速を降りて渋滞回避なんて事はなかなか出来ませんよね。これはあくまでナビと連動しているからこそ便利な機能だと思います。

関係ない話ですが、カーナビの精度も確かに素晴らしいです。ですが色々と実験しましたがGoogle Mapで目的地を設定して同じように案内をさせるとGoogle Mapの方が渋滞回避の精度が高いと感じられることが多かったです。特に近距離の移動に関してはナビから提供される情報が古く、やはり携帯の通信を使って収集しているリアルタイムのデータの方が信頼性が高いです。

では、ETC2.0の機能を便利に使おうと思うと社外ナビゲーションを購入する必要がある。社外ナビゲーションも格安タイプも出てきていますが、1万円で買えるようなレベルではETC連動機能がそもそも使えないなど選択肢が限られており、そうなれば高価なナビにそれなりの値段であるETC2.0車載器、ナビ連動タイプを購入する必要があります。それで10万円とか使ってたら一体何が得なのかよくわからなくなってしまいます。

今はまだ「待ち」の状態かも

買った車に最初から付いてる、またはオプションで選ぶETCがそもそも2.0しか選べないというのであれば購入すべきだとは思いますが、先に述べた「今のETCを外して2.0にアップグレード」という目的では費用対効果が低いですね。

ETCの導入を検討しているが、どっちにしようか迷っている場合、過去のモデルの(2.0でない)ETC車載器は今やセットアップ込みで1万円でお釣りが来るものも多くなっていますから、暫くの様子見ってことで安い方を買っておいて使うのも良いかと思います。なぜならETCは付いてる付いてないで本当に利便性が違います。一度つけたらもう付いてない車で高速に乗るのはかなりめんどくさくなってしまうほど便利です。

ただ例外として、ETC利用割引に関しては2.0の方が割引率が高いので、1年間で相当な回数の高速利用がある方にとっては「出来るだけ早急に購入」が良いかと思います。

おわりに

まぁ国の提供するサービスですから、新たな機能が提供されるのには相当な時間がかかるのは明白です。

まとめると「かなり頻繁に高速を使う」人は2.0。「買い替えや新規で取り付けを検討中」は保留か前モデル。

といった感じでしょうか。

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