コロナ騒ぎで「おうちご飯」が注目されている最近ですが、家で美味しいご飯が食べたい!焼き鳥屋さんの雰囲気を味わいたいなんて考えて、この「炙りや」を購入された方も多い、また購入を考えておられる方も多いかと思います。
どれくらい良い商品かは他のブログにお任せして、ここでは色々試した中でこのセッティングが良いよ!という情報と、この手の商品で一番嫌な「一番楽な後片付け法」を紹介したいと思います。
「炙りや」の主なセッティングは3種類
この炙りや、焼肉屋のように網焼きも出来ますし、焼き鳥屋のような串焼きも出来るのが特徴です。
まぁそれぞれに弱点は色々とあるのですが、その説明は後ほど
まずは網焼きのセッティング
至って普通なんですけど、こうして付属の網をセットして火をつけて焼くだけ。単純です。
串焼きのセッティング
これは高さが2段階に調整可能です(厳密には3段階だが一番低く出来るところは実用性なし)。
まずはこの横からの写真をご覧下さい。
金属のアームを止めておく「チョボ(出っ張り)」が3つあるのが見えると思います。
ここまでアームを回転させると、チョボの間でアームが固定できます。
こちらは低い方のセッティング写真です。
垂直までアームを立ち上げるとこうなります。
結構な高さになりますね。
ここで、問題は高さは変わるがアーム同士の間隔が変わることです。要は垂直の場合は市販の串だとちょっと短く感じる場合があります。
では幅を測った写真がこちらです。
垂直方向
およそ132mmほどですね。
低い方
こちらは9mmほどです。
このような感じになります。
横方向は串を置く窪みが7箇所あります。その間隔は以下の写真から。
大体33mm幅くらいですかね。
では、弱点から説明します。
網焼きの弱点
結論から言うと、網焼きが一番焼けます(火力が強い)。焼肉はまだやっていませんが、焼肉をすると恐らく煙が凄いことになります。焼き鳥でも、皮を焼いたら油が落ちますが、その油が下の輻射版に落ちるとすごい煙が出ますので、焼肉だとどうなるかは安易に想像出来ます。
屋外でのバーベキューなら全く問題ないかも知れませんが、自宅だと換気扇下でないと少々厳しいかも知れません。
網の上で串焼きすると
焼き鳥の材料を準備して、串焼きモードで焼いてもなかなか焼けないのでこの網焼きモードで焼き鳥を焼いてみましたが、もう串が燃えまくります。手元のところが真っ黒に焼けてしまって、持ち上げようとするとポキっと折れます。火加減を弱くすればマシになるのかも知れませんが、それだと今度は鶏が焼けにくくなるので、なかなか思うようには使えませんでした。
串焼きの弱点
串焼きの方がなんか雰囲気があって良いと思い何度もトライしていますが、様々な技術が必要です。
串に刺すのが難しい
ただ切った鶏肉を串に刺すなんて簡単だと思うかも知れませんが、実際に焼いたらよく分かります。とにかく串に刺すところで焼きやすさが決まるといっても良いでしょう。焼き鳥屋さんの仕込みはすごい!とほんとに思い知らされました。
要は「ど真ん中、かつ串から左右の重量幅が均等でないとくるくる回ってしまって反対側が焼きたくても回転してしまう」といった事が起こります。
と言うか、ほとんどの串がそうなってしまって、炙りやの前に立って焼いてても、全然気持ちよく焼けませんw
とにかく回る。くるくる回ります。いい感じで焼けてくると水分が飛んで重量バランスが崩れるのか、焼けてない方を下に向けて焼けるようになりますが、焼いてて「これは片面焼き過ぎなんじゃないか?」と思うほど焼かないと止まらない。これが弱点ひとつめ。
低い方は串が燃える
火加減を中火にしても強火にしても、この串焼きモードはそれなりに焼くのに時間が掛かりますので、串の先端と手前のあたりが焼き上がる頃には炭化しています。私が焼くのが下手なだけかも知れませんが、とにかく竹串ではちょっと厳しいと感じました。
なんとか串が燃えるのを予防する、避ける方法が見つかれば美味しく焼けそうな気がするのですが、今のところ燃えないように焼くのは難しいですね。
高い方はなかなか焼けない
垂直にアームをセットして焼いてみました。これは熱源から遠すぎるのか、なかなか焼けません。串が燃えたり炭化はしないのですが、とにかく時間が掛かります。そしてカセットガスの消費もすごい。
最強で焼き続けたら、正確に測ったわけではありませんが、新品ガス缶(イワタニ純正)が1時間も持たなかったと記憶しています。
ステンの串でやってみた
要は「くるくる回らなければいいんじゃないのか」と思って、100均でステンのバーベキュー串を買ってきて試してみました。
これで完璧になるだろうと勝手に予想して、とりあえず25本用意。
中華製なんで怖いから10分以上煮沸消毒してから洗剤でしっかり洗って使いました。
回るもんは回る
これは私の勝手な失敗だと思うのですが、串が太くなるから鶏を捌く時点で少し大きめにカットしていたのが間違いだったようで、これを使ってもバランスが悪くなってしまったようで、クルクル回ってしまいました。。。。。
原因は仕込みのレベル
竹串であろうと、BBQ串であろうと、要は仕込みの時点できちんと捌けてて、かつバランスよく串に刺せていれば綺麗に焼けるんじゃないかと思います。きちんと捌いた鶏肉をBBQ串で刺して焼けばベストかと現時点では思っていますが、実は違うやり方を見つけてしまいました。
【アレンジ】磁石を使って串焼き+網焼きモード
色々と試していくなかで、「網焼きの高さをちょっとだけ上げたとこがベストなんじゃないのか?」と考えるようになり、なんとか網を持ち上げたところで固定する方法を考えていました。
串焼きモードの低い方の高さで網を設置出来たら、串も燃えないし焼きやすいんじゃないかと考えて、それなら強力磁石があるじゃないか!となった訳です。
このDAISOの超強力マグネット、恐らくネオジム磁石だと思うのですが、磁石同士でくっついたら剥がすのが大変なくらい強い磁力があります。いくら強いと言っても横方向には抵抗値が低いので離すことは出来ますのでご安心を。
これを「串焼きのアームの低い方」にセットして使ってみました。
このように磁石を両端にセットして網を載せます。
4箇所に磁石をセットしました。
この状態で網を持って上に上げると、下のコンロ部との分割部分が普通に何の不安もなく持ち上げられるくらい強く付いてます。少々箸でつついたくらいでは動きませんが、グッと力をかけて横から押すと網がズレます。
かなり理想に近い
この高さで網焼きで焼くのが、串が燃える心配もあまりしなくて良い(油が落ちたら炎が上がるので炎を避けなければ燃える)ので楽は楽なんですけど、あともう少し、ほんの少しだけ低いともっといい感じで焼けるんじゃないかといったところです。
アーム最下部+網がベストか
これはまだ試していませんが、これがベストの可能性があります。しかし、横から見ると普通の網焼きモードとほとんど高さが変わらないので、もう少し上げる必要があるかも知れません。
またやってみたらレポートしたいと思います。
一番楽な掃除方法
この手の道具は必ず汚れますね。こればかりはどうしようもないです。ネット検索で色々と調べたのですが、アルミホイルでカバーしたりなんて方法も見つけたのですが、左右の通気口を塞いでしまうので、それは危険なんじゃないの?なんて方法もありました。
使った以上、掃除をしなければいけないのは変わらないのですが、適切な道具を使えば簡単に掃除出来ます。
本体は拭き掃除
使用直後はかなり熱を持っていますので、気をつけなければいけませんが、火を止めてから10分ほど待って荒熱を取ってから、すぐにダスターで拭き取ると油汚れ、たれの汚れなどは簡単に落ちます。放置する時間が長いと水分が乾燥してこびりつくので、出来るだけ早めに拭き取るのが楽な方法です。
付属品の網はかなり丈夫
届いて感動したのはここです。この手の商品の網、コストをカットするならこの辺がやりやすいからなんだと思いますが、大体「使い捨て」系の網がほとんどです。
しかしこのイワタニの炙りや付属の網はかなり頑丈な作りです。
網焼きの弱点は「コゲを取る、掃除がめんどくさい」だと思いますが、以下の道具があればめちゃくちゃ簡単にコゲは落とせますよ。
- サビ落とし・メッキ下地処理・バリ取り等の研掃作業に。デッキブラシ型ワイヤーブラシ
- ブラシ部長さ:38mm
- 材質:鋼線
- 鉄部のサビ落とし、ペンキはがし等に。ステンレスブラシ。
- 幅の広い柄付なので力が入りやすくハードな作業に最適!
- ブラシ部長さ:20mm
- 材質:ステンレス
上の小判形は鋼線ですから強烈ですね。私はステンのものを使用していますが、それでもかなり楽にコゲは落とせます。
このページの網の写真は全てこのワイヤーブラシで掃除したものです。使用後は真っ黒に焦げてますが、ワイヤーブラシを使えばすぐに綺麗になります。
この辺の道具は車の整備をしていた際に結構使ってたので、すぐに思いついたのですが、予想は大当たりでした。この道具なしで網を洗うなんて、一度使うともう馬鹿馬鹿しすぎて絶対にやってられません。
串選びに関して
これに関しては正解はなかなか出ないとは思いますが、色々と使ってみての考察です。
BBQ串はちょっと面倒
まぁ資源の無駄遣いと怒られるかも知れませんが、やはり使い捨ての串と比較するとBBQ串はイマイチでした。
使用後に串に焦げ付きがありますから、それをスチールウールで擦って落としたのですが、その作業で結構「めんどくさいなーこれ」となってしまいました。
鉄砲串が良さそう
以前は100均でも売っていた、私の好きな串があるのですが、みなさん「鉄砲串」はご存知でしょうか?焼き鳥屋で店によってはつくねなんかに使ってる串です。多分ですが、具材が回りにくいから鉄砲串を使ってるんだと思います。
長さ:18cm
平串もある
ひょっとしたらこちらの平串のほうが使い勝手が良いかも知れませんね。長さが長いと思われるかも知れませんが、長い方が手元が熱くなくて使いやすいかも知れません。
100本入 21cm
丸い竹串は仕込みが上達してから再挑戦
何度もやっていくうちに、ひょっとしたら鶏の捌き方が上手になるかも知れません。均等に串に刺せるようなサイズで仕込みが出来るようになったら、また丸い竹串にトライしてみたいと思います。
なんせこの普通の竹串が、一番安くてどこでも簡単に手に入るものですから、これが使えるように包丁の技術、鶏を捌く技術も上げなくてはいけません。
おわりに
炙りやでいろんな「おうちご飯」を楽しまれている方も多いと思います。これから買われる方はこの記事のいくつかが購入前の検討の際、参考になるかと思います。
この「炙りや」家にあると本当に楽しい食事が出来ますのでほんとおすすめです。ゆっくり炙って、それをつまみながらちょっと一杯なんて最高じゃないですか?
炉端焼き器 CB-ABR-1