アドセンスの自動広告テスト、結構な日数でしたがテスト期間がやっと終わりました。途中で止めようかなーなんて何度か思いましたが、まぁ初めての事ですから最後まできちんと終わらせた方が良いと思って、テスト終了まで我慢しました。
自動広告テストとは?
Googleアドセンス自体についてはネット上に情報が溢れかえっていますのでここでは割愛します。自動広告テストとは、2つの広告配信パターンを設定し、どちらの方が収益が上がるかをテストするもので、「ブロックのコントロール」と「広告掲載率」2種類のテストが同時に行えます。
ブロックのコントロール
画面左側のブロックのコントロール、こちらは広告の内容に関するテストを行います。
要は「どのような広告の配信を許可して、どのような広告は出さないようにするのか」という設定です。
テストの設定では大きく3つのテストが行えます。
【1】一般的な広告カテゴリに関するテスト
アート、アパレル、通信事業、スポーツ、ニュース、ビジネスなど様々なカテゴリが設定されており、それらの中から表示を許可したりブロックしたりと自分のサイトにあった、表示したいジャンルの広告を設定、またはブロックします。
【2】デリケートな広告カテゴリに関するテスト
こちらはアルコール、ギャンブル、ビデオゲーム、出会い系などちょっと大人向けの広告とでも言いましょうか。その広告配信設定を行うものです。
【3】広告配信に関するテスト
これは広告自体の種類です。VPAID広告、アニメーションディスプレイ広告、インタレストベース広告、類似の広告の4種類の広告について表示するかどうかを設定します。
この中のどれかを選び、テストを開始するとGoogleが自動で比較テストを行います。
広告掲載率
こちらはサイトにどれくらい広告を表示するかを設定し、その設定によって収益がどれくらい影響を受けるかのテストを行います。
この画像の一番下のスライダーを動かすことによって、掲載する広告の量と目安となる収益の減少を調整し、テストを行います。
画像の状態では、現在の掲載率は86%、収益の推定値が100%(上の緑のバー)の状態ですね。この下のスライダーの青丸を左に動かすことによって広告の量が減り、収益の推定値も減っていくという訳です。
下のスライダーに書かれている文から読み取れるのは「広告の量が減る=ユーザーの利便性は向上する」が基本となりますので、広告掲載率はある程度下げてやらないとユーザーの利便性向上へはつながらないとGoogleが予測していることがわかります。
では仮に広告掲載率を50%まで下げてみると、どのような数値予測になるのでしょうか。
このように広告の表示を50%まで下げても、収益の推定値は4%しか下落していませんね。という事は考えるよりも広告の量が収益に影響しているとは言えないということにもなるのではないか。要はサイト訪問者が「鬱陶しい」と思わないレベルの広告の表示で、収益に影響するギリギリのレベルまで広告の量は減らすべきなのではないかと私は思いました。
初回テストの設定
私が90日間行ったテストの設定は以下でした。
ブロックコントロールのテスト
最初の設定(オリジナル:比較対象)は「アルコール、ギャンブル、賭博(18歳以上)」をブロックしていました。これをテストで全てブロック解除し、デリケートなカテゴリに関する全ての広告を表示することが出来る設定で90日間テストを行いました。
広告掲載率のテスト
こちらは最初の設定は広告掲載率100%、設定を86%まで下げてテストを行いました。なぜ86%だったかと言いますと、収益の推定値が100%を維持出来るのが86%までだったからです。85%で設定すると推定値は99%に下落しました。たった1%ですが、まぁ最初の実験だと思って広告率を下げるとどうなるのか見てみたかったのでこの設定にしました。
初回テストの結果
まずブロックコントロールのテスト結果ですが、デリケートなカテゴリを全て表示に設定することによって、53%の収益減という結果となりました。この事から、私の管理するサイトにはこの広告は向いていなかった、マッチしていなかったという事になりますね。この結果、自動的にオリジナルパターンが自動的に採用されました。
広告掲載率の結果ですが、86%に下げる事によって収益が+31%という結果となり、自動的にテストパターンが採用されました。
ブログ訪問者への心理的影響が、かなり収益を左右する
月間PVなどを考えると、データとしてまだまだ不足しているのではっきりと明言する事は出来ませんが、やはり「訪問者がいかに快適に、必要な情報が得られて、鬱陶しいと感じずにサイトに滞在出来るか」が収益にとってかなり重要であるかが、たった一回のテストで分かったような気がします。
この辺りは理論的にも哲学的にも考える必要がある部分では無いかと思います。そういった考え方は以下の本から得られました。「いかに長く読まれるサイトにするか」「10年放置していても稼げるサイトとはどんなものか」などなど。錚々たるメンバーによって書かれた有名な本ですから既に読まれた方も多いでしょう。
引き続きテストを行う事に決定
特に広告掲載率に関してですが、50%まで落としても予想される収益の推定値がたったの4%しか落ちないのであれば、ひょっとすると予想を裏切って収益が増加するのではないか、なんて思ってしまいました。
いくら快適に滞在できたとしても、サイト離脱のタイミングの場所に広告が無いとクリックされるチャンスは失われますので、掲載率をあまり下げると逆効果になるということをGoogleが予測した上での4%減である事はわかるのですが、一度大きく掲載率を下げてテストしてみようと思います。
しかし本当に「自動設定任せ」で良いのか?
実際に稼いでいる方々が本当に全て自動広告で表示しているとは考えにくいです。前述の書籍にも書かれていますが、どこに、どのような広告を設置するかはかなり重要だと思います。
ですから、ある程度は自動広告任せにしておいて、ここ一発狙って配置するべきところは手動で狙った広告を貼るべきなのでは無いかと私は思います。
その辺りは、ブログ記事を検索して読んでも参考にならない&真偽がよくわからない&根拠が示されていない記事が多すぎるので、以下のような書籍で学習して、その手法を織り交ぜて自動広告で楽をさせてもらうって感じの方が話が早いと思います。
前述の書籍の著者らによって書かれたものですから、相当信頼出来る内容です。
以下は発行年が2014年と若干古いですが、サイト作成、広告配置に関してはまだまだ参考にはなると思います。